水戸動物病院
病院の特徴
JR常磐線・赤塚駅から徒歩10分ほどのところにございます。
お車でお越しいただく場合は、病院横に5台分、病院目の前の専用駐車場の2カ所をご利用いただけます。
開院から約50年続く動物病院です。
動物たちに優しい病院であることを理念に、地域に寄り添った獣医療を実践しております。
また、飼い主さまに寄り添う気持ちも大切にしてまして、
できる限り分かりやすい説明と、分からないことがあれば、
じっくりとお話をして疑問を解消してもらえるよう説明いたします
新しい情報も積極的に取り入れ、動物たちを救うために、知識や技術を習得することにも励んでいます。
特に外科・整形外科・再生医療領域では、
多くの飼い主様からご評価いただき、他の動物病院様からも多くの症例をご紹介いただいております。
一方で、最善・最良の治療とは高度な医療ばかりを言うのではなく、
動物の気持ちを考え飼い主様の思いを汲んだ治療法を、
飼主様と一緒に選択していくことだとも考えております。
水戸動物病院では、
「動物にやさしく快適な空間の構築」
「飼い主様へのわかりやすい説明」
「より安全で水準の高い動物医療の提供」を病院運営の目標にかかげ、
やさしく心のこもった治療を実践してまいります。
整形外科への取組み
股関節形成不全
股関節形成不全は股関節の発育や成長異常により股関節が不安定となる疾患です。
この疾患は関節の緩みの程度に比例して重症度が増していき、
様々なグレードの股関節亜脱臼~脱臼を生じます。
両足同時に発症したり、片足だけに発症する例もあります。
発症すると、関節が不安定になり、歩き方の異常や痛みがみられるようになります。
レッグペルテス病
レッグペルテス病は、突然片方(あるいはまれ両方)の足に発症して、
強い痛みにより足を痛がり、後ろ足を引きずるなどの症状が現れます。
大腿骨頭への血液の供給が不足して大腿骨頭が壊死・変形してしまうことが原因です。
治療が遅れると、太ももの筋肉が萎縮し歩き方の異常が一生治らないなどの後遺症が残ってしまいます。
投薬などの保存療法には反応しないことが多く、最終的には外科手術により治療することが必要となります。
股関節脱臼
交通事故や落下事故あるいは激しい運動中に起こります。足を引きずっていたり、
足を上げて歩いたりなどの症状が現れるため、
飼主様側でも気づくことが多いです。
股関節形成不全を患っている子では、散歩やトリミングなどの日常的な行為でも発症します。
膝蓋骨脱臼
犬の膝蓋骨脱臼は、後ろ足の膝蓋骨(ひざのお皿)が歩くたびに正常な位置から
内側・外側にずれてしまうことで起こる病気です。
足を痛がったり、かばうなどの症状が見られます。
原因としては先天的なものが多く、出産時から膝関節周囲の筋肉の異常などが存在することで、
発育とともに様々な程度の膝の関節や骨格の異常が進行していきます。
前十字靭帯断裂
前十字靭帯断裂は、膝の関節内にある膝の前後方向の動きを
安定させる大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)を結んでいる前十字靭帯が切れてしまう病気です。
前十字靭帯は慢性的な靭帯の変性(加齢や関節炎などによって)や外傷によって断裂してしまいます。
足を痛がったり、歩きづらそうに後ろ足を上げたり、引きずったりするなどの症状が現れます。
骨折
骨折の大半は高所からの落下や飛び降り、ドアで挟むなどの圧迫、交通事故などが原因でよく起こります。
特に多いのが、小型犬の落下による前足骨折や交通事故による骨盤骨折、
背骨の骨折、大腿骨骨折などです。
飼主様の不注意による骨折も見られますのでしっかりと注意してあげましょう。
肩関節脱臼
落下や転倒、交通事故などに関連して生じます。
脱臼直後は重度の痛みを伴い、足は完全に挙上します。
肩関節の脱臼は関節の構造上、外固定による保存療法が成功する確率は低く、手術が推奨されます。
椎間板ヘルニア
何らかの要因により変性した椎間板が突出して、
脊髄神経を圧迫することにより、様々な神経症状を引起す病気です。
痛みからはじまり、運動失調・麻痺が起こります。
重症になると自力で歩くことが困難になり、排便や排尿障害が起こります。
変形性関節症
関節軟骨の変性や破壊、関節辺縁の骨増生を伴う進行性の関節疾患です。
加齢や肥満、遺伝、生活環境などが要因で発症し、
痛みや関節の可動性の低下により運動機能や生活の質が著しく低下します。
変形性関節症は進行性で徐々に悪化していくため、早期診断と進行を遅くするための早期治療が重要となります。
細胞治療への取組み
がんの治療法 ~新しい治療法~がんの治療法は従来までは
①外科療法、②化学療法、③放射線療法の3つの取組みが主流でした。
がんの種類や進行状況を考えながら治療方法を考えていきます。
しかし、副作用など動物の体に負担がかかったり、日常生活に支障がでることもありました。
そこで、副作用がほとんどない、新しい治療方法として、「免疫細胞療法」と「光線温熱療法」を導入しました。
当院では、飼い主様とご相談のうえ、複数の選択肢の中からお選びいただけるようになりました。
再生医療への取組み
当院では、動物への負担が少ないこれらの治療法を地域でいち早く導入し、
一般社団法人動物再生医療推進協議会へ動物再生医療実施施設の届け出を行い、
より安全な再生医療が提供できるよう努めております。
動物再生医療推進協議会とは
人の再生医療においては法律が定められておりますが、
獣医療においては未だ法律等は定められていません。
本協議会は、
動物病院の現場で安全かつ正しい方法で再生医療を行う事を推進していく組織です。
治療効果が期待されている症例
・椎間板ヘルニアなどの脊髄損傷
・関節炎
・慢性腸症の中でステロイド薬等の免疫抑制剤に反応する症例
・肝炎
・免疫介在性溶血性貧血(IMHA)
・乾性角結膜炎(KCS)網膜萎縮
・難治性の猫の口内炎
・糖尿病
・腎臓病
幹細胞とは?
動物の身体には、病気や怪我による変化を自分自身で修復する自然治癒力が備わっています。
この自然治癒力を用いて、自己修復を行う細胞の一つが「間葉系幹細胞」です。
間葉系幹細胞は、
①細胞の炎症・損傷を起こした部位に集まる
②多様な細胞(骨、筋肉、血管など)に分化する
③サイトカインという物質や増殖因子を出すことで、強力な組織修復、炎症を抑える作用が明らかになっています。
幹細胞療法とは?
動物の体には、さまざまな器官や臓器などに変化する(「分化する」といいます)細胞が存在します。
この細胞は幹細胞(かんさいぼう)と呼ばれ、幹細胞療法とは、
この細胞を体外で培養し、イヌやネコの体に戻してあげることで、失われた組織や機能の再生を行う治療法です。
皮下脂肪由来の幹細胞は、骨や筋肉、血管を形作る細胞に分化することが知られています。
幹細胞療法は、これらの分化する能力を利用することで、
自分の細胞から必要な器官や臓器を「再生」させる治療法なのです。
当院の幹細胞療法とは?
イヌまたはネコの皮下脂肪を採取し、幹細胞だけを特殊な容器で培養します。
その後、細胞の数を増やしてから、細胞を集め、洗浄して、
患部への直接の注射や、点滴によって体内に投与します。