もふ主さん

3～4ヶ月前に、服のボタンが半分欠けていたことがあったんです。ところが大型連休前で病院にもすぐ行けなくて。1週間うんちもチェックしたんですが見つからず、ポテチも元気だったので大丈夫かなと思いつつ、ずっと気にはなっていて。時間が経ってしまったので、病院の先生には言えずじまいなんです。

中村先生

誤飲したときの処置はレントゲンを撮るしかないのですが、プラスチックの質感によって写る物と写らない物があるんです。おそらく消化されることはないので、食べていないか、体内のどこかにあるかですね。でも、それだけ時間が立っているなら大丈夫だと思いますよ。

ポテチくんたちの腸管は小指ぐらいの細さなんです。もちろん物が通過する時は広がりますが、梅干しの種くらいのサイズでも腸閉塞は起こります。とうもろこしの芯のかけらや、歯磨き用の布、毛玉が腸に詰まったケースもありました。

もふ主さん

こまめに掃除をしているんですが、レモンもポテチも常に毛を食べて歩くんです。猫は毛玉をよく吐きますが、犬はなかなか吐かないですよね。いつも口に何かをくわえていて、自分の胸毛もパクパクしちゃうんです。もうおやつの代わりみたいです（笑）。

もふ主さん

SNSなどでパテラ（膝蓋骨脱臼）になってけんけん歩きをするポメラニアンを目にすることが多くて、心配です。運動させ過ぎはダメという情報も聞くのですが、ポテチの状態はどうですか？

中村先生

ポテチくんは膝の溝がしっかりしているので大丈夫そうですね！膝蓋骨とは膝のお皿の骨のことで、その下の大腿骨にはお皿がはまるように溝があるんです。膝蓋骨脱臼というのはお皿が溝を外れて曲げられなくなってしまう状態をいいます。溝が生まれつき浅い子は脱臼しやすいんです。

もふ主さん

膝蓋骨脱臼になった子は、プールに行くのが良いと聞いたのですが、それは本当ですか？

中村先生

そうですね、体重を減らすためにプールに行くのは良いと思います。普通に運動すると膝が外れてしまいますが、水の中では浮力がはたらくので、膝への負担を減らして運動できます。若い頃から膝が外れやすい子は、手術で骨を掘って溝を作り、しっかりお皿が動くようにすることもあります。

もふ主さん

ポテチはなんでもお兄ちゃん猫のレモンを真似するので、猫みたいに高い所からジャンプするんです。いつもハラハラしていたので、それを聞いて安心しました。

中村先生

膝蓋骨脱臼は大丈夫だと思いますが、ポテチくんはこう見えて体重があるのでスリップしやすい場所では注意が必要です。むしろ捻挫や骨折に気を付けた方が良いかもしれませんね。

もふ主さん

以前から手先や耳をしきりに掻くのが気になっています。赤ちゃんの頃に病院で診てもらったらアレルギーはないと診断されたのですが、アレルギーやアトピー性皮膚炎を心配しています。

中村先生

手先や口周りや耳の後ろなど、食物アレルギーやアトピー性皮膚炎でかゆくなる場所はけっこう決まっているんです。もしかしたら軽いアレルギーの可能性があるかもしれませんね。食事によって便や皮膚に変化が出ることはありますか？

もふ主さん

そういえば赤ちゃんの頃は涙焼けがひどくて、病院で軟膏をもらったり、ご飯を変えたり試行錯誤しました。あるときビーフ味のドッグフードを食べたら涙がブワーっと出てびっくりしたことがありました。今はチキン味に落ち着いています。

中村先生

ご飯に含まれる脂成分に反応したのかもしれませんね。これは僕らがお肉を食べた後に顔が脂っぽくなるのと同じです。皮膚がかゆくなるのはタンパク質に反応して体に炎症が起きているので、またちょっと違う話なんです。

もしかしたら涙焼けするのとかゆくなるのは同じ原因かもしれないし、涙焼けは脂成分との相性、アレルギーはタンパク質との相性が別々に影響しているかもしれません。