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【獣医師インタビュー】病院スタッフの身体的・精神的ケアを心がけながら園田祐三先生が追求するペットと飼い主が幸せな環境とは①

【獣医師インタビュー】病院スタッフの身体的・精神的ケアを心がけながら園田祐三先生が追求するペットと飼い主が幸せな環境とは①

 
園田 祐三
      

獣医師としての仕事を続けながら、組織運営・組織開発、さらに病院コンサルテーションまで、多忙な日々を過ごす園田祐三先生。全国300店舗のオープンを目指すその背景には「循環」と「ヘルシー」をキーワードとしたご自身が理想とする世界観を広めたいという強い信念があります。ペットと飼い主さんのホスピタリティを最重要課題に据え、病院スタッフのメンタルケアも怠らない園田先生に、日頃から大事にしている思いや今後の目標について語っていただきました。

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プロフィール
園田 祐三 先生

園田 祐三 先生

インドネシア生まれ、横浜育ち。都内の中高一貫校を経て、慶應義塾大学環境情報学部へ入学。その後、大阪府立大学獣医学科で学び、卒業後は京都府内の林屋動物診療室に5年間勤め、2013年、動物病院 京都を開業。2020年からは、動物病院47グループ代表を務めるとともに、京都動物医療センターの皮膚科担当医として勤めながら共同経営にも携わる。
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目次

イギリスへの留学で友人から刺激を受ける。
何をやりたいかを自分に問い直して獣医師の道へ。

獣医師を目指したきっかけを教えてください。

元々、生き物が好きで、中学高校時代は競走馬の調教師になりたいと思っていましたが、大学は慶應大学を選び、経営学や経済学を学びました。とはいえ、馬への思いもあり馬術部に入部したところ獣医師と話す機会があり、やはり生き物に直接関わる仕事もいいなと漠然と思いました。そんなときに、イギリスのケンブリッジ大学へ留学することになったんです。当時はまだ将来について決めかねていましたが、周囲の友人たちはしっかり自分の考えをもって勉強していました。そんな友人たちに刺激を受けて、今後の人生をどうするべきかを真剣に自問自答し、生き物に密接に関わる仕事をしたいと決意して獣医学科へ進学しました。

獣医師の園田 祐三 先生

生き物に関わる仕事の中で、なぜ獣医師を選ばれたのでしょうか?

当たり前ですが人間も動物です。人以外の動物、植物、微生物、すべてを含めた生き物の中に人間が含まれています。私の場合は、生き物につながる仕事がしたかったので、正直に言えば、人間でも動物でも植物でもよかったんです。では、なぜ犬猫の獣医師なんだと問われれば、巡りあわせとしか言いようがありません。もちろん、他の獣医師さんのように昔から犬や猫は飼ってきましたし、大学時代は猫3匹と同居していました。

高度医療を提供しながら、
ペットと飼い主へのホスピタリティを重要視する。

現在はどのようなお仕事をされていますか。

診察もしていますが、主な仕事は組織運営と組織開発です。新規事業も数多く手がけています。たとえば、最近では動物看護師のリーダーシッププログラムを始めました。全国の動物看護師のリーダーへの教育指導です。

グループ病院について説明する獣医師の園田 祐三 先生

グループ全体の特徴についてもお聞かせください。

当グループはペットと飼い主さんに対するホスピタリティを最も重要視しています。そのひとつとして今取り組んでいるのが「待ち時間ゼロ化」。動物病院で待つのは仕方がないと思われるかもしれませんが、誰がそんなことを決めたんだろうと。それは、病院側の都合をペットと飼い主さんに押し付けているだけです。ペットも飼い主さんも待ち時間が長いのは疲れますから、それをゼロ化するのもホスピタリティだと考えています。
実は、ペットと飼い主さんのストレス軽減のために、飼い主さんへのインタビューをかなり行っています。いろいろな声を拾って、最も緊急度と重要度の高い改善点を絞り込み、それに対するオペレーションを実施していく。飼い主さんの声に耳を傾け、適切な医療を提供するとともに、そこに付随するサービスも用意する。そういったところに強くフォーカスしている動物病院グループです。

動物病院の手術室

また、整形外科でも京都では当院しか行っていない手術があり、腹腔鏡は京都では当院を含めて3院のみが実施しています。中でも難易度の高い副腎腫瘍の手術は、京都本院だけですが日常的に行っています。高度医療は提供していますが、それもひとつの手段。飼い主さんの思いを最優先にして最良の医療を届けることが一番の目的です。まだ道半ばなので、常に改善改良をこれからも加えていきたいです。

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