今回からスタートする「あの人の犬ぐらし」シリーズは、SNSやブログで見かけるかわいいあのワンちゃんとオーナーさんに会いに行こう!という企画です。気になるあのワンちゃんはオーナーさんと一緒にどんな毎日を送っているのか、そして、オーナーの皆さんがどんな瞬間に幸せを感じているのかを、じっくり伺います。
今回、記念すべき第1回にご登場いただくのは人気ブロガーのyukikoさん。そして、愛犬のホワイトシェパード、ルディちゃんとリードくんです。
大阪に暮らすyukikoさんは、整理収納アドバイザーとして活躍するかたわら、人気ブログ「ほんとうに必要な物しか持たない暮らし」で多くの読者にむけて、家族と愛犬との暮らしをつづっています。大型犬2匹と小さなお子さんがいるとは思えない、すっきりと片付いたお部屋は、「どうすればそんなにスタイリッシュに暮らせるの?」と、いつも読者の注目の的。そんなyukikoさんに、「愛犬との暮らしぶり」や「犬と一緒にすっきり暮らすコツ」をたっぷり教えていただきます。
yukiko
yukikoさんのブログ
https://ameblo.jp/yukikoismart/
yukikoさんのインスタグラム
https://www.instagram.com/yukiko_ismart/
目次
yukikoさんの愛犬
ルディ(右)
ホワイトシェパードの女の子。6歳、約35㎏。yukikoさん夫妻にとっての初めての「うちの子」。人懐っこく温厚な性格でありつつ、塩対応も得意なツンデレ系の食いしん坊。妹と弟にとてもやさしい長女的存在。
リード(左)
ホワイトシェパードの男の子。2歳、約35㎏。甘えん坊でいたずらっ子。全力で家族に飛びついてくる犬らしい性格でありつつ、他人への警戒心が強く、家族を守らねばというナイトの気持ちも持っている、やんちゃな末っ子。
ずっと憧れていた大型犬との暮らしは、あたたかくて、楽しくて、笑いがいっぱいです
犬って賢い。私たちが大切にしているものを、同じように大切にしてくれる
ルディちゃんを迎えるきっかけについて教えてください。
子どものころから動物全般が好きでした。ペットトリマーの専門学校に行き、トリマー兼動物看護師として動物病院で働いていたこともあり、いつかは犬と一緒に暮らしてみたいとずっと憧れていたんです。昔、実家でダルメシアンを飼っていたこともあって、特に大型犬が大好き。あの存在感がたまらなく愛しいですね。
結婚して、しばらくしてマイホームを建てることになり、その家が完成したときに夫に「犬と一緒に暮らしたい!」と宣言しました。当時は、あまり犬に興味がなかった夫でしたが、私の“飼いたい攻撃”に根負けするかたちでルディを迎えることになりました。
憧れの大型犬、ルディちゃんとの暮らしはいかがでしたか?
今は6歳になって落ち着いているルディですが、2歳になるまではやんちゃでした。甘噛みもひどくて、主人と私はいつも傷だらけ(笑)。体もすぐに大きくなって、抜け毛も多く、大変なこともありましたが、やっぱりかわいくて仕方なかったですね。主人はルディが家にやってきたその日から、それまで興味ない素振りだったにもかかわらず「かわいい、かわいい」と溺愛するようになり、今ではすっかり犬好きに(笑)。「この子は賢い。心の中が読める子だ」と、2人は通じ合っているようです。
その後、お嬢さんが誕生し、さらにリードくんを迎えて、ますます家族はにぎやかになっていきましたね。
ルディは子どもに本当にやさしくて、小さな娘にジェラシーを抱きつつも、お姉さんのように振舞ってくれました。娘はとにかくルディが大好きで、常にくっついていたいタイプ。そんな娘を最初は嫌がっていたルディですが、だんだんと「もう、好きにして……」と言わんばかりの“なんでも許してあげる姿勢”に。
犬って本当に賢いんですよね。私たちが娘を大事にしているのを見て、自分もそうしてくれる。娘を見るときのルディの目がとてもやさしくて、胸が熱くなりました。
2年前にリードが家族に加わってからは、真のやんちゃ坊主到来という感じで、子どもたち3人(2頭と1人)がワイワイキャーキャー、ときにギャーギャー(?)仲良く過ごしています。3人の関係性はというと、娘にとっては尊敬すべきお姉ちゃんがルディ、リードはまだまだしつけが必要な弟といった具合。おやつをあげる順番も必ずルディが先の年功序列スタイルですね。
実はリードを迎えるきっかけは主人です。すっかり犬派になった主人が「もう一匹、迎えたい……」と突然言い出して(笑)。あっという間にリードが我が家にやってきて、今では主人はみんなのボス。アウトドアに連れだしたり、とにかく楽しいことをたくさんやってくれるので、3人から絶大な人気を誇っています。
子どもたち3人もすっかり強い絆で結ばれているようで、私に叱られて娘が泣いていると、ルディやリードが「もう、許したり~」と間に入ってきて、娘の涙をペロペロ舐めてあげるんです。そんな3人を見ていると、怒っていたのを思わず忘れてしまいます。
我が家はいつも、ワンコファースト。いたずら防止には、犬ではなく物をしまう
家の中はどこでも自由に行動。犬禁止の場所はありません
ルディちゃんとリードくんは、毎日どんな生活をしているんですか?
3年前に家族でドッグカフェをオープンし、ルディとリードはそこの看板犬として活躍中です。昼間は交代でカフェに出勤し、訪れる犬たちと一緒に遊んだり、お客さんと触れ合ったりして過ごしています。散歩は朝夕と、カフェでの仕事中にも2度ほど連れて行ってもらうので、とにかくたくさん運動しています。
家の中は、犬が入ってはダメなエリアはありません。ベッドルームもトイレもお風呂もキッチンも、彼らが好きなように動けるようになっています。気になればバスルームをのぞきに来たり、トイレまでストーキングしたり。とはいえ、昼間家にいるときは、リビングの自分のクッションや、パソコンを開いている私の足元でくつろいでいることが多いです。
寝室も一緒なんですか?
大きなベッドで一緒に眠っています。ただ、ルディもリードも体が大きいので、大体の場合、私の寝る場所が残されていません。人間の方が彼らの隙間に小さくなって眠っていることも多々あります(笑)。
家中どこにいくのも自由となると、いたずらなどに苦労しませんか?
もちろんします。幸いルディもリードも家具をかじる癖はないのですが、夏に使う冷却マットはリードに3枚も壊されていますし、娘のおもちゃもいつのまにか髪の毛がなくなっていたりして、しょっちゅう「あーーーー!」と叫んでいます。
一番落ち込んだのは、ちょっといい靴をリードに破壊されたときですね。少しだけ留守にした際に、出しっぱなしにしていたのが間違いでした……。その他にも眼鏡やサンダルなど、数々の物が破壊されていますよ。本人を問い詰めようとしたら、後ろめたそうに逃げていったので、悪いことをしたのはわかっているんだと思います(笑)。
つい、叱ってしまったりすることは?
大事な物を壊されるとつい感情的になって叱ってしまうこともあります。でも、ルディもリードも怒られ上手で……。ひっくり返ってお腹を見せて「ごめんなさい!」という顔をするんですよ(笑)。そうなると、結局は出しっぱなしにしていた私が悪い、仕方ないと気持ちも落ち着きます。
私が整理収納などに興味を持ち始めたのは、彼らを飼う前のことですが、そのおかげで部屋がすっきりしていて、いたずらされにくいので結果的にはよかったですね。いたずらされたくないなら、犬を隔離するのではなく、物をしまう。出しっぱなしにしないというのが我が家のルールです。
旅行やお出かけも、犬OKかどうかで行先を決めます
お出かけや、お留守番はどうしていますか?
2頭だけのお留守番時間はなるべく少なくなるようにしています。長時間の外出になるときには、近くに住む私の両親に様子を見に来てもらったり、仲良しのシェパード友達のお宅で預かってもらったり。留守中もルームカメラで2頭の様子がわかるようにしています。お出かけや旅行も、犬と一緒に行くことのできる場所をできるだけ選びます。レジャーもアウトドアであれば犬も一緒に過ごすことができるので、川などに行くことも多いですね。何かに迷ったら犬中心に考える、それが我が家のワンコファーストルールなんです。
- 1. 家の中でワンコは自由に。
- 2. いたずらされても、「出しっぱなしにした私が悪かった」と思う。
- 3. お出かけは、できれば犬と一緒に行ける場所に。
ここまでは、yukikoさんと愛犬ルディちゃん、リードくんのワンコファーストな暮らしぶりを紹介しました。
ルディちゃんとリードくんが毎日楽しそうに暮らしているのは、yukikoさんご家族の愛情がたっぷり注がれているからなのですね。「犬との暮らしは、癒し癒されです」そうインタビューに答えてくださったyukikoさんの足元には丸くなってくつろぐリードくんの姿がありました。
家の中に、犬が入ることができない場所がない、というのはなかなか大変なことのように思えますが、yukikoさんのお宅ではそれを「家をすっきりさせること」で実現しています。続くページでは、yukikoさんの収納術や、モノ選びのチェックポイントなど、犬とすっきり暮らすためのインテリア術を大紹介!ぜひ次のページもチェックしてみてください。