猫の視点で、猫の感情や習性、病気のサインを紹介する『猫ごころカルタ』。実際の猫オーナーで猫専門病院の獣医師2名、 木村奈美先生(むさし小金井キャットクリニック ねこの病院)と見並由紀子先生(横浜ねこ病院)に協力をいただき、獣医師監修の猫カルタを作成しました。
普段の診察では伝えきれない“獣医師が本当に伝えたい!”猫の気持ちをギュッと集約。くすっと笑える豆知識から、猫の健康に関わる重要な情報まで、楽しみながら猫の気持ちが理解できます。
これまでに公開しているカルタは「猫ごころカルタ特設ページ」からご覧いただけます。そして、今回の記事では『猫ごころカルタ』のま行・や行の内容を公開!
監修獣医師
木村先生 むさし小金井キャットクリニック
ねこの病院
見並先生 横浜ねこ病院
監修獣医師
見並先生
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野生の猫にとって弱った姿を見られてしまうと、敵から襲われて命の危機になります。現代の家猫も、この習性が残っているため不調のサインを隠します。
一方、注意して観察すると普段の行動から病気の前ぶれに気づくこともできます。毛づくろいや爪研ぎの頻度が減る、高いところに登らない、急激に痩せた、口臭がきついなど、猫自身にも隠せないサインはいくつかあります。日常から観察し、猫の不調に気づいてあげましょう。
監修獣医師
木村先生
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猫カフェに行ったときに、猫が大好きで追いかけてる人よりも、猫に無関心そうで隅に座っているような人のほうが猫にモテモテ…。これは人が無関心な場合、猫が人を気になって様子を見に行くため。他にも、いつもは触ると逃げてしまうのに、作業をしていると目の前に座ってきたり、構われ過ぎるのは好きじゃないけれど、ほったらかしにされるのも嫌!という心理が猫にはあります。
監修獣医師
見並先生
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人間界同様、猫もメスのほうが長生きする傾向にあります。理由として、オスだけがかかる病気「精巣腫瘍」があることや、オスは尿路が細いことから結石が溜まりやすく、これらの病気のリスクがあるためとされています。また、メスのほうが気が強いということもよく言われていますね。母親として子育てという大事な役割を担うため、警戒心が強く、肝が据わった性格になるのでしょう。(これも人間界同様?)
監修獣医師
見並先生
監修獣医師
見並先生
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猫のトイレトレーニングは、生後3ヶ月くらいから始めます。大切なのはまずは環境づくり。物音のしない静かな場所や、人の目が届く場所を選びましょう。
そして、トイレの場所を覚えさせるコツは「におい」がポイント。はじめのうちは、排泄物のにおいを少しだけ残しておくことで、「ここがトイレの場所だ」と少しずつ認識させることができます。諦めず気長に繰り返すことで、猫もきっとこたえてくれるはずです!
監修獣医師
木村先生
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猫は夜行性と思われていますが、実は「薄明薄暮性」といって、明け方と夕暮れ時に活動的になる動物なのです。これは、その時間帯にエサとなる獲物が動き出すため、本能的な習性からきていると言われています。
また、室内飼いの猫の場合、人の行動に合わせて生活をする傾向があります。これも人が活動している時間=ごはんをもらえる時間帯ということがわかり、活動時間を合わせているのでしょう。
監修獣医師
見並先生
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耳の形が特徴的なスコティッシュフォールド。そのメス、いわゆる「スコ女」は気が強い性格が多い!?獣医師は日々多くの猫と向き合っているため、猫の種類による性格の違いを独自の視点で見つけたりすることも。他にもキジ白の場合は、毛の色がクリーム色っぽいほうが性格が穏やか、なんてことも。あくまで個人的な統計なので、担当の獣医師に、この種類の猫はどんな傾向があるのか?と聞いてみるのも面白いかもしれませんね!
木村 奈美 先生
見並 由紀子 先生
もじゃクッキー
Twitter→@mojacookie
監修獣医師
木村先生
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立ったまま少量のおしっこを壁やカーテンなどに噴射する「スプレー行動」は排泄行為ではなく、自分の存在をアピールするためのニオイつけ行動です。引っ越しなどの環境変化や、家の周辺に立ち寄る外猫など些細なことがきっかけになる場合も。
不安状況の解消が一番の解決策ですが、特定のフェロモン製剤によって気持ちを落ち着かせることもできます。また、未去勢のオスの場合は去勢手術が有効な場合も多いので、動物病院で相談してみてください。